ブックレット「つながりのなかで はたらき まなび あそぶ」ようやく完成しました。
最後の最後まで何度も手直しを繰り返し、最後までしっかり手をかけて、心をこめて作りました。
制作に携わってくださったみなさま、本当にありがとうございます。
出来あがった本が、どこでどのような方達に読まれていくのか、
かわいい子供たちが旅立っていくのを見守る気分です。
本を作ろう!というアイデアが生まれてから約2年がたっていますが、この間、本当に色々なことがありました。
■仕事をつくろう
2008年に、モモの家を中心に展開してきた地域通貨「モモマネー」がその役割を終えました。
そしてその時僕は、地域通貨ではなく円を動かすための仕事作りに意識を向けていました。
モモの家には、素晴らしい財産がたくさんあります。
ひとつひとつのワークショップや、皆が持っているスキルや経験、農家さんや職人さんとのご縁。
それらをつなぎあわせて、かたちにして、作品を作れたらという提案をしました。
本の構成、取材や執筆、デザインやレイアウト、印刷所に原稿を持ち込むまでの全てを、
なるべく自分たちの手で進めていく、という事を大事に、ここまで進めてきました。
「仕事をつくる」の意味は、お金を稼ぐというだけでなく、
自分たちのスキルを磨くことや経験を積むことだったりします。
本当に手探りの作業でした。
何度も何度も原稿を書きなおし、読み直し、修正しては読みなおし、、、ずっとその繰り返しでした。
おかげで今回の編集に携わったメンバーは、本や雑誌の読み方まで変わってしまったのではないでしょうか。
レイアウトの見やすさ、見にくさが、字体や文字の大きさによってどれくらい変わるのか。
紙の質はどうか、色使いはどうか、といった視点は今後いろいろな場面で活きてくるように思います。
例えば、今回の本の文中に、地域通貨「モモマネー」を紹介するページがあります。
そこで登場する「モモマネー」の写真は僕が編集会議中に撮ったものです。
右と左、どちらが採用されたか分かりますか?
正解は右です。
背景の木目との位置関係や光の入り具合など、何度も調整して、右のような写真に落ち着きました。
このようなこだわりは、(プロなら当たり前の配慮なのでしょう)
一つの作品を作るという過程の中だからこそ生まれたものです。
今回のようなアート作業を重ねていくことで、よりよいものを作っていくスキルとセンスを磨いていけたらと思います。
冨田 拝
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