2012年2月2日木曜日

フリーペーパー制作裏話

昨年末に産み落とした可愛い我が子、フリーペーパー「お金のしくみと私たちの暮らし」は、多くの方に配布お申し出頂き、日本各地津々浦々、遠くはノルウェーまで旅立っています。嬉しいことです。ありがとうございます。

このフリーペーパーを制作するにあたって、私たちsuilenはミーティングの中で、また、メールのやりとりを通じて、お金について何度もそれぞれの今感じていることをシェアし、原稿も推敲に推敲を重ねほんとうに丁寧に作ってきました。

なかなか作業が思うように進まないこともあったりして、つくづくお金にまつわる負のエネルギーを感じたりもしました。実体のないもやもやとした、とてつもなく大きな闇、ぬめぬめと増殖し拡大してゆくアメーバのような黒い幕に飲み込まれそうになりながら、この闇を浄化したい。語らいの場を何度も重ねていくうちにそんな想いも出てきました。



私は今回、フリーペーパーの背景の絵を描かせて頂きましたがその時に3つのキーワードが浮かびました。それは、【日本】と【女性性】と【俯瞰】。この日本が変われば世界が変わる。そこで必要となるのが、受容、調和、慈愛、生み育むといった女性性が象徴するもの。日本は大和。大和にはすべてをとろけさせるという意味があるとか。それも女性性ですね。
これからは女性性が必要な時代ってもう何度も言われてきた事だけれど、やっぱりそこなんだと思います。そしてそれらを高い視点から俯瞰して見つめ続けることで、軸ができバランスが取れる。そういう事なんだと解釈しました。

今までのシステムで暮らしてゆくには、もう限界がきていることは誰もが気づいているのではないかしら。それでもそこから降りる選択ができないのは、先の見えない不安や怖れがあるからなのでしょう。もちろん私もそのうちの一人。だけど、仲間とつながることで、それらは払拭できると実感している。自律した者同士がつながり、知恵を出しあって協力していくことで変わっていける。
溜め込んで不足を恐れるがゆえの競争の世界はもう終了させて、いろいろなものを手放し、つながりのなかで生まれる豊かさをわかちあいたい。このフリーペーパーがきっかけとなって新しいつながりができて、語らい学びあう場ができたら嬉しいな。

suilen編集長の貴史さんから聞いた話。今年は壬辰(みずのえたつ)の年。女偏をつけたら妊娠。それぞれが在りたい世界を孕む年。新しい世界が生まれでるのは、いつかな。おなかの中で何を大切にしたいかをしっかり見極めて大切に大切に育んでいきたいな。

suilen 吉川ゆき